閑散期のテント泊
自分はテント泊登山の趣味もあるため、2018年1月から放映されている「ゆるキャン△」という深夜アニメをウォッチしています
自然の中で本を読んだり食事を作ったり、が共感。ちなみに登山のアニメではなくキャンプのアニメですので念のため。
この登山カテゴリーのブロガーさんの中にはこれからテントデビューしたいという人もいるかと思います。いなかったらこのブログは意味を成しません…
で、そのアニメの中でとくに共感できるのが、吐く息が白くなるような閑散期にキャンプするシーンです
一般的に、シーズン中の首都圏キャンプ場はどこも混雑&騒がしくてあまり落ち着きません
せっかく喧騒から離れるのだからより自然を楽しみたい
(ワイガヤBBQなども確かに楽しいですが…)
で、その希望を叶えるのが「閑散期・オフシーズン」なのです
さて、ここからは登山の話になりますが、閑散期のテントがなぜ好きかというと、一番の理由はテント場の確保を意識しなくてよいからです。
(下界もそうですが)山のテント場は早い者勝ちです
例えばシーズン中の北アルプスで人気の山ですと、小屋に到着する時間によっては危険個所にしかテントスペースが無い、あるいはテントすら張れない場合もあるかもしれません。張れたとしても地面がすごく斜めっていたり…
実体験としてはシルバーウィーク初日(16時ごろ着)の剱沢キャンプ場(北アルプス 剱岳の拠点)は落石リスクのある場所にしか張れませんでした。(写真右上の斜面付近で幕営)
また、紅葉シーズンの涸沢(北アルプス 紅葉の名所)では、ゴロ石のゴロゴロした所しか張れませんでした。当然コンパネ板(ゴロ石の上に敷く1畳ほどのベニヤ板のようなもの)のレンタルもできませんでした。
その点、閑散期ですとテン場の確保を意識する必要がありません。なので自分のペースでのんびり登ることができます。これが最大のメリットです。
実体験ですと、10月中旬の北アルプス・雲ノ平ではテン場独占でした。ここもシーズン中は混雑するそうです
というわけで閑散期のメリット
- テン場の確保を意識しないので焦る気持ちにならず気兼ねなく自分のペースで登れる
- 地面の平らなテン場(=寝床)を確保できる可能性大
- 人に気兼ねせずのーんびりできる お酒飲みながらそこらに寝転んで本読んだり…
- 近くの小屋が営業中なら急な天候悪化等の場合も駆け込める!大抵小屋も空いているので
- シーズン中に比べて食材が日持ちしやすい(でも日中(のテント内は特に)は気温が高い時もあるので自己責任でお願いします…)
- (小屋が冬季閉鎖していたらテン場がタダ?)
閑散期のデメリット
- 人がいないのでさみしい
- 新緑や紅葉などの景色が期待できない
- 寒い
- 自らの息などでテント内側に霜が降りたり濡れたりしてシュラフも濡れる(要シュラフカバー)
- がんばらないと寒くて外で晩飯料理&食事ができない(つまりせっかく大自然にいるのにテント内で食事する羽目になる)
ちなみにシーズン中テン泊のデメリット
- テントが張れないかも、という気持ちで登ることになる
- パーティ山行でテントが複数の場合、都合よく同エリアに張れない可能性あり
- テント同士が近いのでおしゃべりやいびきがうるさい
- 幕営場所によってはトイレに行く人々のヘッドランプがまぶしくて寝られない(なのでアイマスク要)
さらにちなみにテン泊のメリット
- 小屋泊に比べてコストが安い
- テントさえ張れれば寝床スペースは確保できる(小屋によっては寝返りがうてない位他人と密着して寝ることもあります。富士山とか)
- テント内でマッパになることができ、濡れタオルやボディシート等で体のすみずみまで拭くことができる
そんな感じで自分はつい閑散期のテント山行を選択してしまいます。自分のペースでのんびり登り、のんびりテント泊を楽しみます
あ、ちなみに登山のキャンプと下界のキャンプの違いは軽量化の有無です
下界のキャンプはクルマを出動させられますので、荷物をクルマに積めば軽量化を考えなくてもよいですね
ですがテント泊登山は食材を担がなければなりませんので、体力に見合った食材になります。結論としては下界キャンプに比べてかなり貧相な食事になります。
(例えばレトルトカレーや缶詰、真空パックものは重いので、山行プランや自分の脚力との相談になります。対してフリーズドライや乾燥野菜、ドライカレーの素(粉末)などは軽いので選択肢になります)
それでも山に囲まれて食べる食事はなんでもおいしいものですし、食材が限定されているからこそ登る前から献立を考える楽しみもあります。
最後は閑散期とは関係ない話になりましたが、こんなブログが何かのお役に立てれば幸いです。
◆ご参考◆