Blogger004’s blog

山に登って見たこと聞いたこと感じたことなどを中心に。

山らー、下界でのキャンプに興味あり

2019年秋クール、テレビ東京で「ひとりキャンプで食って寝る」というドラマが放映されていたりして、自分の中でキャンプが急成長しています。(そもそものきっかけはゆるキャン△(アニメ)ですが)

 山でテント泊する人は、下界でキャンプすることができます。

これはたき火をおこしたりバーベキューや燻製を楽しんだり…いう意味ではなく(自分はそんなスキルも道具もありません)、山でテン泊できるので下界でもテン泊できる、という単純な理屈を意味します。

そんな山らーである自分は、2019年9月に北海道の山旅に行ったとき、下界でキャンプしました。

山部自然公園太陽の里  ↓(場所は富良野近辺、無料)

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 山岳テントとの違いですが、個人的には芝生で床がふかふかなことでした。

山のテン場ではキホン地面がカチカチなので、芝生の上でテントを張ることの快適さにびっくりで、まるでシモンズのベッドで寝ているかのようでした。

それはさておき、その経験から自分の中で下界でのキャンプがクローズアップされてきました。

その後のキャンプ地について経験少ななので羅列すると、北海道旅行で太陽の里の次に行ったのは倶知安町旭ヶ丘公園キャンプ場(無料)

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続いて10月東北旅行にて 山形朝日岳麓の古寺キャンプ場(無料)

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続いて同月東北 山形市内の西蔵王公園キャンプ場(無料、要予約)

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そんな感じで山旅から帰ってきてからもキャンプのことが気になり、

「キャンパーは火を起こすのにライターを使わないのか」

「車で荷運びできるなら、アイテムの軽量化は不要?」

「そもそもたき火の何が魅力なんだ」

山らーにはそんなことが気になります。

山岳テント泊、特に連泊縦走だと食事(というか献立?)にはかなり気を使い、その割には貧相だったりします(ラーメンとかパスタとか結局疲れてアルファ米とか…)。登山目的なので、食事の優先度は自分の脚力またはオプション(山メシを重視するかどうか)に因ります。

上記でのキャンプ経験では、近くのスーパーにて食材(と酒)を購入して持ち込めますので、キャンプ場で刺身だって食せます。火器があるので刺身を食べることはあまりないかもですが…

ともあれ、だんだんキャンプに興味を持ち始め、でも焚き火台とかチェアとか無いけど、何か買ってみようかなと思ったのがランタン。

さすがにまだ大型ランタンを買う気にはなれませんが、山にも持っていける軽量少量サイズのランタンがないかなと思い、アウトドアショップ(Wild-1)に行ってランタンを見てきました。

自分の火器はPRIMUSなので、それ用のランタンを見ると、販売価格1万円ほどだったのでなかなか手軽には買えません。

同じ列にはキャンドル用のランタンもありました。LEDランタンより暖かみもあり良いかも。値段は3000円ほど。でもキャンパー素人だと3000円でも悩みます。

熟考の結果、購入に悩むということはまだ購買意欲もニーズも高くないということと思われ、まずはティーキャンドルから始めることにしました。

インテリアショップでグラスを買い(@300円)、ダイソーティーキャンドルを買い(15個100円)、さっそく灯してみました。

火のゆらゆら感がなかなか良い感じです。ランタンを買う日もそう遠くはないかもしれません。

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因みに、自分が山岳テン泊者であることを念のため証明しておきます。@北アルプス雲ノ平 2,500m(正面の山は黒部五郎岳

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増税前に購入したもの

2019年10月1日から消費税が8%から10%になりました。

皆さまはその前に駆け込み購入しましたでしょうか。自分はそれなりに駆け込んだので、そのお話をしたいと思います。

住宅やクルマなど100万円以上のものは購入していません。10万円レベルになります。なお必需品である日用品などについてはここでは触れません(たいして買ってはいませんが…)。

以下の1~6が購入物です。

  1. アルファ米×26 @平均300円ぐらい
  2. ガスカートリッジ×15 @471円
  3. ソーラーチャージャー @6,880円 

     

  4. 機動戦士Zガンダム全10巻セット(TV版 Blu-ray レンタル落ち) 18,500円
  5. 録画用Blu-ray Disc BD-R 50GB 30枚×2 @7,230円
  6. 魚眼レンズ @148,500円

まず「1」「2」「3」ですが、これは災害用として購入しています。1か月前の2019年9月に北海道を旅したのですが、レンタカーでドライブ中、その1年前の2018年9月6日に起きた北海道胆振東部地震のことをラジオで特集していました。それを聞いて喚起されましたので準備しておこうと思いました(東日本大震災を経験したのに今さら準備したことについては触れないでください)。

特に「3」について、この度の台風15号で千葉県が被害を受け停電になりましたので、それを想定した対応でもあります。

「1」「2」は趣味の登山でも使用しますので、半ば登山用として購入しています(もちろん「3」も登山用ではあります)。

「4」は数年前から「ほしいものリスト」にてマークしていたものです。宇宙世紀シリーズではZが一番好きなので、これは「増税」に背中を押されてポチったものです。本当は08小隊も欲しいのですが、それはガマンしました。

「5」はいずれ使用するので買っておこうという単純な理由です。

「6」は「4」と同様、背中を押されてポチったものです。マクロレンズにしようかずいぶん迷いましたが、熟考の末魚眼レンズにしました。(両方購入して両方使いこなせるほどカメラスキルがありませんので選択しました)。

以上が購入物とその根拠や理由でした。こうして振り返ると、もう少し財布を緩めても良かったかなと思う今日この頃です…

【山形・日本百名山】紅葉の大朝日岳 2019年10月

百名山ハンターの人で、大朝日岳をチョイスしたのは何座目でしたでしょうか。自分は53座目でした。

登山口は日暮沢登山口、古寺鉱泉、朝日鉱泉などいくつかありますが、古寺鉱泉から登ることにしました。古寺鉱泉の手前にある古寺キャンプ場(無料)で前泊します。その日は風も穏やかで、きれいな星空でした。

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翌日、古寺鉱泉駐車場には早朝4:30に着きました。車は10台ほど停まっていました。

夜明け前なのでヘッドランプを点けて登山開始です。駐車場から少し歩くと古寺鉱泉 朝陽館があります。

駐車場から朝陽館へ向かう道 ↓

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本当は古寺鉱泉ピストンの予定でしたが、暗がりで案内標識を見逃し、異なるルート(鳥原山経由)から登ることになりました。

f:id:Blogger004:20191201114618p:plainヤマプラをもとに作成

古寺鉱泉5:00~(2:00)~鳥原山7:00~(1:00)~小朝日岳8:00~(1:30)~大朝日岳9:30-10:10~(1:10)~小朝日岳11:20~(25)~古寺山11:45~(1:30)~古寺鉱泉13:15

計 8時間15分

 

 登りはじめから急坂ですが、標高1200mぐらいまで登ると平坦な道になります。そしてそれが数キロ続きますので、ここで体力を回復することができました。その後また登ります。

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6:50 鳥原分岐です。ここで鳥原小屋と鳥原山に分かれます。小さな湿地帯でした。

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分岐を右に曲がり、10分歩くと鳥原山に到着します。ここからの展望がすばらしかったです。

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鳥原山を下り小朝日岳へ登る道中も景色を楽しめます。

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ロープがあったりします。

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朝日岳はもうすぐです。

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風も無く気持ちの良い山登りです。

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8:00 小朝日岳到着

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尾根上の紅葉ロードを歩きます。

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立派な木が青空に映えます

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大朝日岳までまだ距離があります。

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色鮮やかです。

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大朝日岳避難小屋手前に給水ポイント(銀玉水)がありました。ここでのどを潤します。

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小屋手前の登りです。

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振りかえり小朝日岳

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中岳へ続く道が見えました。

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小屋までもう少しです。

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9:20 到着です。

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万一の時は張ってもよいのでしょうか。

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小屋の裏手に登山道があるようです。

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裏手に回って右側は手前の中岳・奥の西朝日岳方面

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左側の大朝日岳方面は鮮やかな赤です。

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10分ほど登り、9:30 山頂に着きました。

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朝日鉱泉ルート方面 ↓

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西朝日岳方面 ↓

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登ってきた道(小朝日岳方面) ↓

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山頂で食事をしながら360度の景色を楽しみ、40分ほど山頂で過ごしました。久々に快適な登山でした。

さてそろそろ下山です。名残惜しいですが山頂を後にします。下山とはいえ、小朝日岳と古寺山を登るので楽観はできません。

振りかえり大朝日岳 ↓  

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ある程度下ると小朝日岳の登りが待っています。

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下山でこの登りは辛いです。

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朝日岳には5、6名の団体さんが休憩していました。腰を下ろす休憩スペースがなかったので、こちらは休憩することなく古寺山方面に下ります。やがて緩やかな登りを経て古寺山に到着です。

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振りかえると大朝日岳を臨むことができました。見納めです。左が小朝日岳、右奥が大朝日岳

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古寺山から先は樹林帯になりますが、そのころひざに違和感が出始めました。下りは苦手です。

古寺鉱泉コースは最近倒れたと思われる大木が3か所ありました。

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膝の様子を見ながら標高を下げ、13:15に無事下山しました。

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この標識 ↓ を見逃したため、コースを間違えてしまいました。

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駐車場には建設中の建物がありました。どうやら観光案内所ができるようです。

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8時間に及ぶ日帰り山行で疲れましたが、天気に恵まれましたので大朝日岳を楽しむことができました。

その後

車を山形市内に走らせ臥龍温泉保養センターで汗を流しました。ここは、観光客向けではなく地元に愛される銭湯のような雰囲気でした(つまり「飾らず、でも泉質は本物」という感じです)。

オーナーがまず自販機でチケットを購入するよう親切に案内してくれましたが、すみません、東北弁を聞き取ることがむずかしくてヒアリングにすごく集中しました。

湯船は室内一つで、露天もサウナもありませんでした。肌がぬるぬるしたのでアルカリ性の温泉のようです。入浴料は350円でした。

日が暮れないうちに無料キャンプ場である西蔵王公園キャンプ場に行きます。このキャンプ場は事前予約が必要なので、管理会社に電話しました。その際、スタッフ曰く「数日前に同公園内で子グマが目撃された」とのこと。それを聞いて少し躊躇しましたが、予定通り幕営することにしました。でもキャンプ場で調理をするのは止め、山形市内に戻ってラーメンでお腹を満たすことにしました。

 西蔵王公園キャンプ場のテントサイト ↓ 

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麺辰というラーメン屋に入り「特製鶏中華 大盛り@880円」を頼みました。思ったよりボリュームが多かったです。あっさり醤油ベースでちぢれ中太麺の組み合わせはあまり食したことがありませんでしたが、スープにコクがありおいしかったです。 

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キャンプ場に戻りますが、自分の他には誰もいません。夜は鳥だか獣だかの鳴き声らしき音がしてビクッとしたりもしましたが、クマに出会うことはありませんでした。

翌日は蔵王山熊野岳)に行きました。山頂は風がやや強く曇りがちでしたが、ちゃんと御釜を見ることができました。

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蔵王エコーラインの刈田リフト脇の登山道を15分ほど登るとお釜に到着します。そこから熊野岳まで少し登りますが、登山というよりトレッキングレベルです。

これで百名山である蔵王山を踏破したものとしてよいのかどうか意見が分かれるところですが、「ロープウェー等を利用しないで登る」というMyルールに従い、54座目踏破したことにしました。

ということで、残百名山は46です。

北海道 羊蹄山 2019年9月

蝦夷富士ともいわれる羊蹄山

今回の北海道山旅最後の山は、暑寒別岳や夕張岳、芦別岳も視野に入れていましたが、百名山ハンターとして羊蹄山に登ることにしました。

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前日は倶知安(くっちゃん)町の近くにある旭ヶ丘公園キャンプ場でテントを張りましたが、翌日テントから外を臨むと、雲をまとった羊蹄山が見えました。

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どうやら登れそうです。

急いで支度し、車を20分ほど走らせます。6:20に半月湖駐車場に車を停めます。駐車場は20台以上は停められるでしょうか、8割ほど埋まっていました。登山準備を整えバタバタと登山を開始します。

登山口すぐ近くに入山届がありますので記入してからスタートです。初心者コースと言われる倶知安(比羅夫)コース(西側)を選択。足の負担を減らすため、一眼レフをあきらめます。

羊蹄山

比羅夫登山口6:30~(1:40)~五合目8:10~(50)~七合目9:00~(50)~火口分岐9:50~(30)~羊蹄山山頂10:20~(40)~真狩コース分岐11:00-11:35~(2:55)~比羅夫登山口14:30

計 8時間00分

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引用:ヤマプラ

登山口の様子 ↓

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 登り始めは緩やかな登りですが、20分ほど歩くといきなり急登になります。最初の内は体力がありますので急登にも負けません。

しばらく登るとニセコアンヌプリが見えました。あちらの山頂はガスっています。 

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 こんな登山道 ↓ を登っていきます。

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 5合目に到着しました。風は弱く気温も高くありませんが5合目で結構バテました。水を飲む回数が多くなります。5合目の空スペースで腰を下ろし、10分ほど休憩します。

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危険個所はないものの傾斜は変わらずそこそこ急登で疲れます。

7合目を過ぎ、高度が上がり、登ってきたことを実感します。

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そろそろ疲労してきたころ、9合目が見えました。山頂はすぐそこです。

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それにしてもこのコースが(とあるWebサイトで)初心者向けとして紹介されているとは驚きです。体感的にとても初心者が(体力的に)登れる山には思えませんでした。(羊蹄山の4つのコースの中で相対的に簡単なコース、あるいは危険個所なし、という意味だと思いますが)標高差は1,500mありそれなりの急登なので、体力勝負の山です。

それはともかく9合目は森林限界を越えていますので視界良好です。

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火口の分岐につきました。

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左右どちらに行くかですが、無意識に時計回り(左)に向かうのは何故でしょう。山頂は風が強かったです。

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火口です。他の登山者が「水が溜まっていない火口初めて見たー」的なことを言っていましたので、9月ごろは涸れるのでしょうか。

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30分ほど御鉢を歩いて羊蹄山山頂です。

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御鉢回りは、岩場の道を登ったり下りたりしながら回っていきます。稜線上をトコトコ歩くイメージではありませんでした。

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湖と錯覚しましたが、雲でした。

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1時間ほど御鉢を回り、真狩コース(南側)分岐で火口を見ながらランチにしました。山頂ランチでは普通、山の外(景色)を見ながら食べるものですが、山の中(=火口)を見ながらランチするのがいかにもお鉢のある山らしいです。

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食事が済み、そろそろ下山です。真狩コースから避難小屋ルートを経て、倶知安(比羅夫)コースに戻ることにします。

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2019年9月19 日現在、北海道の山は初雪が観測されていますが、

weathernews.jp

11日前の9月8日時点では日中の気温が高く、汗が噴き出すなか山を下っていきました。

この山旅のエピローグ

さて、下山後に温泉を楽しみ、なんて余裕はありません。ここから旭川空港まで行ってレンタカーを返し、最終便である20:15の飛行機に乗らなければなりません。

羊蹄山登山口から旭川まで車で4時間。あまり時間はありませんので急いで旭川に向かいます。

ところが、サービスエリアに車を停めてスマホでフライト確認をすると、予定の便は台風15号の影響により欠航になっていました。

チケットを払い戻すか、便を振りかえるかの2択があるようなので航空会社に電話しますがぜんぜん繋がりません。スマホでも手続きできません。時間がもったいないのでひとまず旭川空港に行くことにしました。

 レンタカーを返却し、旭川空港に着いたのは19時でした。サービスカウンターに行き状況を確認します。

翌日の振りかえ便はすでに満席で、キャンセル待ちになるとのこと。その次の日ならチケット予約ができるようです。払い戻しを選択する場合は新幹線かフェリーか…

この休暇では2日間の予備日を設けていましたので、チケット予約を選択しました。自宅に帰って翌日出勤というのもやや億劫でしたが仕方がありません。

レンタカーは返却してしまったので、急いで旭川駅前のビジネスホテルを予約し、今にも出発しそうな旭川行きのバスに慌てて乗り込みました。

今回の旅は予想外・想定外が多く、費用がかさんだ感は否めませんが、その場の状況で判断していく旅は思い出がより深まり、それはそれでよいものだと思いました。

因みに、翌日はあさひかわラーメン村に行ってラーメンを楽しみました。

北海道 大雪山系 旭岳~トムラウシ縦走 2019年9月 ④

5日目(※4日目は移動日)

旭川駅からシャトルバスいで湯号に乗り、時間通り8:51に旭岳ロープウェーに着きました。薄雲がありますが天気はよいです。

レンタカーを回収し、ザックの中身を日帰りピストン仕様に変更してからロープウェー乗り場に向かいます。情けないことに先日の縦走で足裏にマメや小指に擦り傷ができてしまったので、テーピングで保護し、無理しないことにします。

ロープウェーだと10分で姿見駅に連れて行ってくれます。駅を出ると噴煙を上げる旭岳が見えました。

旭岳リベンジ

姿見9:45~(1:30)~旭岳11:15-12:20~(1:20)~姿見13:40

計 3時間55分

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姿見から山頂まで標高差680m、いつ雲に覆われるかもわかりませんので、少しでも早く山頂を目指します。

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11:15山頂到着 多少霞んでいるものの良い眺めです。

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 北側 比布岳方面

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 東方面 ピラミダルな山が北鎮岳、右手前に御鉢平

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 南東 白雲岳方面

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 忠別岳からトムラウシ山

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ロープウェー方面

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ランチです。富良野フラノマルシェで購入しました。

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デイハイクでコッヘルを使用したのは久しぶりでしたが、ちゃんとライターで着火し、おいしくいただきました。
山頂で1時間ほど過ごしましたが、そろそろ下山です。

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ザレ場なので慎重に下ります

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カムイミンタラ 「神々の遊ぶ庭」という意味ですが、アイヌ民族大雪山の場所をそう言いました。

4時間未満のさっくり登山でしたが、旭岳の雄大な景色をみることができました。大雪山系高山植物が豊富です。トムラウシの取りこぼしもありますので、今度は是非6月~7月に再訪したいと思いました。

縦走+αの手記は以上です。長々とお読みいただきありがとうございました。

北海道 大雪山系 旭岳~トムラウシ縦走 2019年9月 ③

3日目

5:00 日の出の時間ですが外は濃霧です。5年前と同じで残念です。少しガスが晴れるのを待ちます。待つ間、本日のルートを確認します。

当初の予定は、トムラウシ→化雲岳→天人峡温泉→旭岳ロープウェーというルートでしたが、このガスに加えて相変わらず風が強いため、ロックガーデンを下ることは危険と判断しました。もう1泊ここに留まるかトムラウシ温泉に下るかの2択ですが、後者にしました。このルートは前回も下っているため安心感があります。

1時間余り待ちますがガスは晴れそうにありません。トムラウシ山には登らず下山開始です。

トムラウシ温泉下山

南沼キャンプ指定地6:30~(1:15)~前トム平7:45~(45)~コマドリ沢分岐8:30~(1:20)~カムイ天上9:50~(2:00)~トムラウシ温泉11:50

計 5時間20分

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30分ほど下るとトムラウシ公園というスポットに着きます。ここでガスが晴れてきて景色が見えてきました。下山すると晴れる、例のパターンです。でも山頂はガスったままです。

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前回は楽しめなかったトムラウシ公園~前トム平ですが、今回はガスが晴れて良い眺めです。カメラが手放せません。

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前トム平を過ぎると岩礫地帯に入ります。風の音がありましたが、「ピチュッ」というナキウサギの鳴き声がはっきり聞こえます。結構近くで鳴いているなーと思って岩場を見ると、そこにナキウサギがいました。静かにしかも急いでザックを降ろし、カメラを構えてピントを合わせます。

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今回の北海道旅行の目的にナッキー撮影がありました。縦走中にナッキーに会えなくても、十勝岳の望岳台・銀泉台・然別湖などのナッキースポットで撮影に挑む予定でしたが、ここで見られてよかったです。

さて、撮影に大満足してザックを背負います。ここから先は樹林帯を下っていきます。

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15分ほど下るとコマドリ沢分岐です。

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コマドリ沢分岐の先は登りになります。結構な急坂でかなり疲れます。また、登山道のぬかるみも目立ってきました。

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 山名はわかりませんが眺めよし、天気よく汗が出てきます。

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紅葉しています。

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9:50 カムイ天上に着きました。まだまだ下ります。

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急な下りがあり登りもありかなり体力を消耗します。ガマンの下りが続きましたが、11:50下山です。

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国民宿舎東大雪荘

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お腹ペコペコなので急いで東大雪荘に行きました。食事&温泉にありつきたかったですが、その前に交通手段の確認です。

壁に貼ってあるバスの時刻表を見ますが要領を得ません。そこでスタッフに聞くと、どうやらここから路線バスはないそうです。交通手段はタクシーかこの山荘の送迎車に乗るかですが、送迎車に乗せてもらうには宿泊する必要があるとのことです。5年前は路線バスで新得駅に行けたのに、廃止になったのでしょうか。これは想定外でした。

ちなみに新得駅まで1時間かかるとのことで、タクシーだと諭吉が飛びそうです。

(後日調べたところ、路線バス営業は7月中旬~8月中旬までのようでした)

少し考えましたが、今日は泊まることにし、明日送迎してもらうことにしました。そうと決まれば食堂が締まる前に食事です。体は肉を欲していたのでカツカレーを頼みました。

トンカツとビーフごろごろのカツカレー ↓

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この山荘では、ドロドロになった登山靴やゲイターの洗い場があり、コインランドリーもありましたのでありがたかったですが、布団はセルフです。1泊2食で13,110円でした。温泉は広く泉質も良かったです。そしてミストサウナもよかったです。

温泉は40.5℃と42℃の内湯、露天風呂も低温と高温の2種類がありました。露天風呂はダウンフェザーのような湯の花が浮遊していました。

そしてミストサウナ。

浴室内に貼ってあった説明書きを記憶ベースで記すと、93.5℃の源泉をサウナに引いて84℃になった温泉を利用して室内を60℃に調節しているようです。温泉を利用しているので、サウナ室に入ったときにふわっと香る硫黄の匂いがなんともたまりませんでした。

さて、部屋に戻りテレビで天気予報を見ると、翌日翌々日は天気がよさそうです。旭岳ロープウェーに置いたままのレンタカーを回収しなければなりませんので、旭岳リベンジすることにしました。

④につづく

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北海道 大雪山系 旭岳~トムラウシ縦走 2019年9月 ②

2日目

風は相変わらず吹いていましたが、昨日ほど強い風ではありません。5:00前に起床し、カメラを持って外に出ます。

ご来光は山にさえぎられて見ることはできませんが、トムラウシ方面がほんのりよかったです。

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王冠のような山がトムラウシ

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あの強風の中テン泊者がいたんですね…

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白雲岳避難小屋

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トムラウシ

白雲岳避難小屋5:50~(40)~高根ヶ原分岐6:30~(2:30)~忠別岳9:00~(3:20)~化雲岳12:20~(2:40)~南沼キャンプ指定地15:00

計 9時間10分

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予定より50分遅れの5:50スタート。朝食は小屋では食べず、道中で食べることにしました。

眺めの良い登山道を歩きます。視界がよく大雪山を堪能します。出発するころには低い雲が取れていました。

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しかし、視界がよいから良いものの、ガスっていたら迷うだろうなーという想像をしながら歩きます。有名な山なのに誘導が不明瞭な箇所がありますので踏み跡をたどります。

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今回登れなかった白雲岳

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 だそうです。高根ヶ原分岐

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 北海道のハイマツはやっぱり太いです。

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 紅葉が始まりつつあります。

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 後ろを振り返ると白雲岳方面は雲で覆われていました。

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次の難関、忠別岳が見えてきました。大したことない山に見えますが、足が重くなかなか足が上がりません。小屋ではあまり寝られなかったので、体調は万全ではありません。

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忠別岳最後の上り

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山頂

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山頂からの風景

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忠別岳を下り少し歩くと忠別岳避難小屋があります。

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五色岳に着くころにはかなり足が疲労していました。

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五色岳から化雲岳までは木道がメインになります。経験上、木道では基本的に急登はないのでほっと一安心です。

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いえ、やっぱり安心できません。ヒグマが掘ったと思しき跡

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木道でヒグマが用を足したと思しき痕跡

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ちなみにヒグマ対策は熊鈴とナタの2種類。ナタはヒグマとバトルすることになった際の最終手段として携行しました。 

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池塘がきれいです。太陽が出ていればもっと気分がよいのですが。でも風が弱まるとなんだかわくわくしました。念願の大雪山系を100%楽しんでいる感じがして嬉しかったのだと思います。そんな瞬間が数回ありました。

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化雲岳の上り

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もうすぐ化雲岳山頂というところ、目の前を小動物が横切りました。ヒグマ警戒中だったのでびっくりしました。リスかなと思いましたが、なんとナキウサギでした。今回はナッキーを撮るためにズームレンズを担いだのでうれしい限りです。

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12:20 山頂。ここまでくれば幕営地までもうすぐそこです。

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山頂では強風が吹いていました。↑写真の大岩で風を除けながらパンをかじります。腹ごしらえをして化雲岳を下ります。下ると神の領域になります。

「神遊びの庭」と言われる場所 ↓

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白飛びしていますが、2019年シーズンのヒサゴ沼避難小屋は改修中でテン場ともに宿泊不可でした。

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着々とロックガーデンに向かいます。

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ロックガーデン突入

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ロックガーデンを抜けると、南沼キャンプ指定地まであと少しです。

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15:00 テン場が見えました。風強く結構過酷な山行でしたので、ほっとしました。

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昨日雨が降ったにもかかわらず、水場は涸れていました。幕営しようとしますが風が強くなかなかうまくいきません。テントにポールを通して立体化したときに強風にあおられ、テントが飛んでいきました。慌てて超ダッシュで取り戻しに行きます。こんなところでテントを失ったらシャレになりません。

テントは風のあおりを受けて20メートルほど転がり飛んでいきましたが、風が弱まって勢いを失い、そこらの草むらで止まりました。なんとか無事回収しました。でもその際、テント固定ロープのガイドが2本無くなりました。必ずそこら辺にあるに違いないと信じ、必死で探します。この強風でテントが固定できないと不安です。

20分ほど探してなんとか2本とも回収しました。疲れた。

テントを立体化したときにすぐテント内にザックを入れて重しにすれば飛んでいかなかったのに…こんな初歩的なことを忘れていました。

ともあれ、強風の中なんとか設営完了。やれやれです。

トムラウシ山頂へは幕営地から30分で行けますが、明らかにガスっているので登りません。

ちょっと体を休めた後、食事の準備をします。ライターがないのでガスバーナーの着火装置で頑張ります。10回ぐらいカチカチしたら着火しました。この火種を消さないよう、調理が終わっても消さずに最後の最後まで弱火でつけ続けました。テント内で酸素不足にならないよう換気に注意しながら。

19時ごろ、雨が降ってきました。うんざりです。この雨はしっかりと降り、22時ごろにぱたっと止みました。

 ③につづく

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