Blogger004’s blog

山に登って見たこと聞いたこと感じたことなどを中心に。

【北アルプス北部】2泊3日の花愛でテン泊蓮華温泉サーキット_時計の逆回り 2026年8月5日~8月7日

今まで北アルプスで登頂した山の最北端は白馬岳でした
そしてさらに北に位置し、ずっと気になっていた朝日岳
手作りディナーで有名な朝日小屋も気になりますが、朝日岳エリアは高山植物の宝庫
なので、一眼レフを持ってテン泊周回登山をすることにしました

■ 1日目

朝5時過ぎに蓮華温泉駐車場に着きました
平日なので駐車できるものと高をくくっていましたが、まさかの満車
ですがメイン駐車場の手前にも駐車スペースがあり、そこに停めることができました

70台停められる駐車場には停められず

今回は以下のルートで時計の逆回りコースにしました

1日目:蓮華温泉→朝日岳→朝日小屋テント場
2日目:朝日小屋テント場→朝日岳→雪倉岳→白馬岳→頂上宿舎テント場
3日目:頂上宿舎テント場→白馬岳→小蓮華岳→蓮華温泉

簡易マップは以下の通りです

5:30 蓮華温泉ロッジを横目に進んでいくと、いきなり下っていきます

途中、茂みから大型動物の物音が聞こえました 鹿か猪かはたまた… クマ鈴は装着済みでしたが、奇声を発して牽制しました

登山口から30分ほど下っていくと兵馬ノ平に着きました

6:30 兵馬ノ平からさらに20分ほど下り、計300mほど標高を下げると瀬戸川橋が見えました なお、蓮華温泉登山口の標高は1470m、瀬戸川橋は1161mです
300mを登り返さないといけないと思っただけでうんざりです
300mは例えて言うと東京タワーの高さです

瀬戸川橋から50分ほど歩き2つ目の橋(白高地沢橋)を渡ります
ここから本格的な登りが始まります

ウメバチソウ

エゾアジサイ ヤマアジサイの寒冷地Ver

眺めは良いですが、下った後の登りは結構辛い…

8:20 登山開始から2時間50分で花園三角点というスポットに到着

カライトソウ

キンコウカ 金色に輝いて美しいことから金光花・金黄花という和名があります

花園三角点はキンコウカの大群生ポイント

ニッコウキスゲ

クルマユリ

キンコウカ(黄)とシモツケソウ(赤)

花の形が大の字に見えるダイモンジソウ

タテヤマリンドウ 晴れているときだけ花が開くそうです

シロバナニガナ

ミヤマコゴメグサ

ハクサンシャジン

タカネグンナイフウロ

ヒオウギアヤメ 山でもアヤメが咲くんですね

ミヤマキンポウゲ

チングルマ この花を愛でに北アルプスに来る人もいることでしょう

ハクサンコザクラ

ハクサンコザクラ群生

コイワカガミ

モミジカラマツ

イワイチョウ 葉の形状と秋に黄葉する様子が銀杏(イチョウ)に似ていることから

イワイチョウ大群落

ジムカデ 小さな葉っぱがムカデの足に似ているとのこと

10:40 花を愛でながら楽しく登っていると思いきや、結構バテ気味でした

10:50 ここから栂海(つがみ)新道を経て日本海に出ることができます

ミネウスユキソウ エーデルワイスの仲間 薄雪を被ったように見えることが名前の由来

イブキジャコウソウ

タイツリオウギ

オンタデ

ミヤマムラサキ

タカネナデシコ 吹上のコルも花がいっぱいです

本日ラスト これを登れば朝日岳 急登ではないですが今までの行程の疲労が積み重なり、ハードな登りとなりました

タテヤマウツボグサ

オトギリソウ

フラワーロードで癒し充電

11:40 日本300名山 朝日岳登頂 標高は2,418m 重いザックを背負って瀬戸川橋から1,200m超を登り切りました ですが景色ゼロなので翌日ご来光を見に再訪することとし、早々に下ります

朝日小屋へつづく木道も花を楽しめます

ようやく朝日小屋が見えました 足限界です

12:20 登山開始から6時間40分で朝日小屋到着
豪雪地帯の山小屋らしくかっこいい
手作り料理を食べたかったですが、今回はテン泊自炊スタイルを貫きます

朝日小屋のテント場は事前予約不要です 平坦なテント場で快適でした 1泊3000円

イワオトギリ

イワショウブ

朝日小屋付近もお花畑でした

左は水場、真ん中の三角屋根は関係者用施設、右はトイレ
水は豊富で困ることはありません

一瞬晴れて朝日岳が見えましたが、その後朝日小屋はガスに覆われました

■2日目

3時ごろ目が覚め、外に出ると空は満天
雨風無く快適なはずなのに全く眠れませんでした
相変わらず線が細くて困ったものです

なんだかんだで準備にてこずり、テント場を出発したのが4:20
日の出時刻が4:58ごろ
朝日小屋から朝日岳まで標準コースタイムで1時間
急げば何とか間に合うかもしれないと思い、特急で登ります
そしてあろうことか道を間違えました
5分ほどロスして山頂に着いたころには陽は昇っていました

途中で振り返り、朝日小屋と前朝日

登頂して即座に撮った写真 道を間違えなければあるいは…

右奥の剱岳がよく見えます 左手前の白馬岳、その右隣に尖った山容の旭岳もパッチリ

20分ほど景色を楽しんでから山頂を後にします

チングルマの綿毛

コバイケイソウは数年に1度だけ大量に花を咲かせるそうですが、今年は当たり年?

山頂から10分ほど歩くと、滝雲が現れました

滝雲突入

400mほど下り水平道分岐を過ぎると平地になります ここもお花畑です
ですが羽虫が複数匹顔にまとわりついて煩わしかったです

6:30 お花畑から一転、ガレ場の燕岩

本日の前菜、雪倉岳 急登ではありませんが思ったよりパンチがあります
1歩ずつ1歩ずつ

タカネマツムシソウ

イワシモツケ

タカネツメクサ

振り返り、朝日岳は雲に覆われつつあります

8:20 朝日小屋テント場から4時間で日本200名山の雪倉岳に登頂

山頂より、雲をまとった白馬岳、旭岳

奥に剱岳

剱岳は雲一つありません

雪倉岳を下り、眼下に雪倉岳避難小屋

避難小屋を過ぎ、振り返り雪倉岳

鉢ヶ岳の左側を巻きます 持参の地図には鉢ヶ岳山頂へのルートはありませんが、とある地図では登ることができるようです(下山後に知りました)

左:白馬岳、右:旭岳

鉢ヶ岳を巻いた後で振り返り、鉢ヶ岳の山容

鉢ヶ岳と雪倉岳の山並み

本日のメインディッシュ 三国境・白馬岳の登り ザレて歩きにくく、また体力的にもキツい登りでしたが急登という訳ではありません 休み休み登ればよいだけですが、快適なテント場を確保するためにはどうしても気持ちが急いて歩いてしまいます(白馬岳頂上宿テント場は完全予約制ですが、場所の確保は早いもの順です)

10:40 三国境で一服

三国境から見る鉢ヶ岳(左手前)と雪倉岳(右奥)

三国境から見る白馬岳方面 でもニセピークで山頂にあらず

三国境から見る西側の景色

一服を終え、先ほどのニセピークを越えるとさらなるニセピークが現れる

2つのニセピークを経てようやく白馬岳山頂が見えました

11:20 登山開始から7時間で登頂

山頂から剱岳がチラっと見えたりしますが、次々に雲が湧き上がってくるため、基本的には全方位眺望がききません

山頂の様子 明朝のご来光で再訪するとして下山することにします

白馬山荘を過ぎ、本日のテント場である白馬岳頂上宿舎が見えてきました

12:10 テント場到着 テント場は完全予約制 受付が12:30からということで、事前にテントを張るのはOKでした 1泊3000円也(クレカOK、PeyPey等のアプリ決済NG) なお、テン泊者用の水場(蛇口)があり水に不自由はしませんでしたが、洗濯および食器洗いは禁じられていました

イワツメクサ

アカモノ

ミヤマダイコンソウ 宿舎周辺も高山植物満載でした

■3日目

3時、テントを出て空を見ると満天
再び無風で平坦な快適空間にもかかわらず眠れなかったものの、気を取り直して4:10にテント場を後にします
白馬岳山頂までは標準コースタイムで45分、今日は何とかご来光に間に合いました

山頂からご来光待ち 20人ほどが待機していました

ミヤマダイコンソウ

小蓮華山方面

マジックアワー

剱岳の上のピンクなヴィーナスベルトがきれい

日の出

富士山

剱岳のモルゲンロート

南側 白馬鑓ヶ岳方面

影富士ならぬ影白馬

陽が上がってきました

写真を撮りまくって漸く満足したので白馬岳を下ります

右手前に白馬鑓ヶ岳、左手奥の双耳峰は鹿島槍ヶ岳、中央最奥のトンガリは本家?の槍ヶ岳

小蓮華山への稜線歩きもカメラが手放せません

小蓮華山の登り

6:30 白馬岳山頂から1時間20分で小蓮華山到着 でも大混雑のため早々に立ち去ります
そういえば、なぜここら近辺で「蓮華」の名が多いかというと、糸魚川市から見たここら辺の山域がハスの形に似ていたからだそうです 白馬岳も昔は大蓮華岳と言ったそうです(下山後に立ち寄ったフォッサマグナミュージアムでそのような記述がありました)

白馬大池が左手に見えてきました

陽を浴びるイワギキョウ

後立山連峰

小蓮華山へつづく稜線 NHKドラマ 坂の上の雲のスタッフロールの映像に使われました

大池

7:40 白馬大池山荘 最後の休憩をします

白馬大池山荘を出発 やがて樹林帯に入り、なだらかで長い下りが続きます

8:40 天狗の庭

天狗の庭からは朝日岳、雪倉岳の眺めが良いらしいのですが、残念です

9:40 無事に蓮華温泉ロッジに到着しました 白馬方面はどんよりしていました やはり夏山は早朝がキモですね

2年ぶりの北アルプス、2年ぶりのテン泊登山、10年ぶりの白馬岳、南ア悪沢岳以来5年ぶりのお花畑
非常に疲れましたが、色々な登山欲求がすべて満たされました

また、道中木道が多く、国や県が植生の保護に本気である(=カネをかけている)のがよくわかりました

帰宅後に当該山旅の前後の天気や同エリアの山行ログを見ると悪天候だったようなので、雨に降られなかっただけでも恵まれた山行だったのだと思いました

あー楽しかった、おしまい

 

P.S. 最後に行動食の話をしたいと思います。連泊時、自分はカットしたフランスパンを好んで持っていきます
軽くて型崩れしにくく、購入場所によっては1本100円ちょっとで買えてコスパよく、行動食に限らず朝食や夕食にも使えるなど汎用性もあります
ただカロリーメイトなどに比べてエネルギーは高くありませんので、お腹の虫を少し黙らせる程度の役目かなと思っています
また、すごくかさばりますのでザックに空きがない場合は天蓋で強引に挟み込むなどの工夫をしなければならず、外見的にイケてないところがデメリットでしょうか

で、フランスパンだけだと味気ないのでどんな食材をのせるかというのが一つの考えどころになりますが、今回ははちみつ、餅用のあんこ、ピザソースの3つを持っていきました
そしてピザソースのトマトの酸味が疲れた身体にすごく沁みわたりました
おかげではちみつやあんこの出番はなく、ずっとピザソースを使い続けました
ピザソースは液体で重いので体力と要相談ですが、それでも担ぐ価値のある食材だという発見をしましたので特筆するに至りました