北海道 大雪山系 旭岳~トムラウシ縦走 2019年9月 ③
3日目
5:00 日の出の時間ですが外は濃霧です。5年前と同じで残念です。少しガスが晴れるのを待ちます。待つ間、本日のルートを確認します。
当初の予定は、トムラウシ→化雲岳→天人峡温泉→旭岳ロープウェーというルートでしたが、このガスに加えて相変わらず風が強いため、ロックガーデンを下ることは危険と判断しました。もう1泊ここに留まるかトムラウシ温泉に下るかの2択ですが、後者にしました。このルートは前回も下っているため安心感があります。
1時間余り待ちますがガスは晴れそうにありません。トムラウシ山には登らず下山開始です。
トムラウシ温泉下山
南沼キャンプ指定地6:30~(1:15)~前トム平7:45~(45)~コマドリ沢分岐8:30~(1:20)~カムイ天上9:50~(2:00)~トムラウシ温泉11:50
計 5時間20分
30分ほど下るとトムラウシ公園というスポットに着きます。ここでガスが晴れてきて景色が見えてきました。下山すると晴れる、例のパターンです。でも山頂はガスったままです。
前回は楽しめなかったトムラウシ公園~前トム平ですが、今回はガスが晴れて良い眺めです。カメラが手放せません。
前トム平を過ぎると岩礫地帯に入ります。風の音がありましたが、「ピチュッ」というナキウサギの鳴き声がはっきり聞こえます。結構近くで鳴いているなーと思って岩場を見ると、そこにナキウサギがいました。静かにしかも急いでザックを降ろし、カメラを構えてピントを合わせます。
今回の北海道旅行の目的にナッキー撮影がありました。縦走中にナッキーに会えなくても、十勝岳の望岳台・銀泉台・然別湖などのナッキースポットで撮影に挑む予定でしたが、ここで見られてよかったです。
さて、撮影に大満足してザックを背負います。ここから先は樹林帯を下っていきます。
15分ほど下るとコマドリ沢分岐です。
コマドリ沢分岐の先は登りになります。結構な急坂でかなり疲れます。また、登山道のぬかるみも目立ってきました。
山名はわかりませんが眺めよし、天気よく汗が出てきます。
紅葉しています。
9:50 カムイ天上に着きました。まだまだ下ります。
急な下りがあり登りもありかなり体力を消耗します。ガマンの下りが続きましたが、11:50下山です。
国民宿舎東大雪荘
お腹ペコペコなので急いで東大雪荘に行きました。食事&温泉にありつきたかったですが、その前に交通手段の確認です。
壁に貼ってあるバスの時刻表を見ますが要領を得ません。そこでスタッフに聞くと、どうやらここから路線バスはないそうです。交通手段はタクシーかこの山荘の送迎車に乗るかですが、送迎車に乗せてもらうには宿泊する必要があるとのことです。5年前は路線バスで新得駅に行けたのに、廃止になったのでしょうか。これは想定外でした。
ちなみに新得駅まで1時間かかるとのことで、タクシーだと諭吉が飛びそうです。
(後日調べたところ、路線バス営業は7月中旬~8月中旬までのようでした)
少し考えましたが、今日は泊まることにし、明日送迎してもらうことにしました。そうと決まれば食堂が締まる前に食事です。体は肉を欲していたのでカツカレーを頼みました。
トンカツとビーフごろごろのカツカレー ↓
この山荘では、ドロドロになった登山靴やゲイターの洗い場があり、コインランドリーもありましたのでありがたかったですが、布団はセルフです。1泊2食で13,110円でした。温泉は広く泉質も良かったです。そしてミストサウナもよかったです。
温泉は40.5℃と42℃の内湯、露天風呂も低温と高温の2種類がありました。露天風呂はダウンフェザーのような湯の花が浮遊していました。
そしてミストサウナ。
浴室内に貼ってあった説明書きを記憶ベースで記すと、93.5℃の源泉をサウナに引いて84℃になった温泉を利用して室内を60℃に調節しているようです。温泉を利用しているので、サウナ室に入ったときにふわっと香る硫黄の匂いがなんともたまりませんでした。
さて、部屋に戻りテレビで天気予報を見ると、翌日翌々日は天気がよさそうです。旭岳ロープウェーに置いたままのレンタカーを回収しなければなりませんので、旭岳リベンジすることにしました。
④につづく