北海道 大雪山系 旭岳~トムラウシ縦走 2019年9月 ①
2019年の連続休暇は北海道に決めていました。
6年前に十勝岳~トムラウシを縦走した際、天気が悪かったこともあり、強いリベンジ感がありました。
↓ 2013年当時 ↓
その念願を果たすことにします。
16:00に旭川空港に着き、レンタカーを借り、近くのホームセンターでガスカートリッジ、水2㍑×6本を購入(箱買い)。スーパーで食料を購入し、旭岳青少年野営場に向かいます。
野営場に着くころ、雨が降っていました。
でも週間天気予報では翌日以降は天候が回復するよう。
なのでいきなり旅のメインの縦走を実行することにしました。
下の写真はピンぼけの旭岳青少年野営場。受付で500円支払いました。
テン場の様子
小雨が降っていました。翌日の天気に期待しましたが、就寝するころ雨が強くなり、雨音で寝ることができませんでした。
翌日。
旭岳ロープウェーに向かう前に野営場で腹ごしらえしようと、ハンバーガーとサンドウィッチを食べようとしたら、ちょっと目を離したすきにハンバーガーをカラスに盗られてしまいました。野生のカラス恐るべし。(サンドウィッチは無事でした)
旭岳ロープウェー近くの無料駐車場に車を停め、準備を整えます。
ロープウェーを使用せず、一眼レフ+レンズ2本(広角+300mmズーム)+水5㍑(エキノコックス怖いから)、2泊3日+予備の食料でおそらく20㎏を越える荷物、かなりの覚悟をしました。
旭岳ロープウェー施設
旭岳登山開始
登山口がわからず、駐車場管理スタッフに聞くと、施設の脇を下ったところに登山口があるそう。上の写真では、写真右側の施設の脇に回ると登山口があります。
登山口
登山口に入るとすぐ入山届記入BOXがありました。記入し先に進みます。
旭岳登山口7:00~(1:45)~姿見駅8:45-9:20~(1:55)~旭岳11:15~(2:50)~白雲岳分岐14:05~(35)~白雲岳避難小屋14:40
計 7時間40分
雨は降ったりやんだりしています。
当然ガスガスです。
この数か月間、ろくな筋トレもしていなかったので結構疲れましたが、なんとかロープウェーの姿見駅につきました。8:45
ここで少し休憩したのち出発しますが、依然として景観は望めません。
旭岳の上りは体力的にかなりきつかったです。やはり水5㍑は担ぎすぎでした。休み休み登りました。一緒のペースで登っていた旭岳ピストンの外人さんに「Big Pack !(笑)」と言われました。
標高が上がるに従い、雨風が強くなってきました。横殴りの雨に心がくじけそうでした。それでも頑張り、11:15山頂に到着。
カロリーメイトで腹ごしらえしてすぐに先に進みます。
ガスっていたからか、旭岳からの下る際にコースを見失いました。すこし焦りウロウロしましたが、まぁ方向はあっているだろうと思い、ザクザクと下ります(幸い迷わず登山道に合流しました)。
それにしても強風です。まるで低気圧の中心で登山をしているようです。風でザックカバーが外れ、ザックを降ろしてカバーをかけ直して歩きだすも、すぐにカバーが外れます。そんなことを何度も繰り返しますが、それもかなり疲れますので、いずれザックカバーを諦めました。
もともと汗でシャツが濡れており、ゴアのレインウェアが雨をはじく機能を失いしっとりしています。加えてこの強風で徐々に体温が冷やされていきます。このまま雨風にさらされながらだと、命に関わるかもしれないと思いました。「遭難」という文字がちらつきます。あと1時間この状況が続くようだと本気でやばいかなと思いました。
姿見駅に引き返すよりは目的地の小屋に進んだほうが距離的に近いので、頑張って歩くしかありませんが、かなり心くじけていた矢先に雨が止み、そして雲も晴れてきました(身体がもっていかれるほどの強風のままですが)。
さらに雲の合間からちらちら太陽まで出てきてくれました。太陽が出ると暖かいです。
太陽に照らされたコケがキレイでしたので心癒され、元気が出てきました。つい足を止めてカメラを構えてしまいます。
先ほどの悪天候が嘘のようです(何度もしつこいですが風は強いです)。
白雲岳分岐 14:05
体温は完全に戻りました。疲労困憊なので休み休み歩を進めると、右前方に小屋が見えました。白雲岳避難小屋です。
あとひとふんばり、ちょっとずつ距離を縮め、やっとの想いで小屋にたどり着きました。14:40
ここではテン場もありますが、迷わず小屋泊を選択しました。避難小屋利用料は1,000円。
この小屋は2階建てで、50名は泊まれるでしょうか。小屋スタッフから小屋の案内がありました。小屋には現在6名ほどの宿泊者がいるようです。
1階と2階どちらで荷をほどくか選択できましたが、スタッフ曰く2階のほうが暖かいとのこと。2階に上がりたくなかったけど、がんばって暖かい2階に荷を上げました。
ここで2つの失敗事例。
1点目。テン泊のつもりでしたので、スーパーで購入した食糧をナイロン袋に入れたままザックに詰め込んでいました。なのでシャカシャカうるさかったです。周りの人ゴメンナサイ。
2点目。コンソメスープで体を温めようとガスをつけようとして、ライターを忘れたことに気づきました。仕方ないのでバーナー付属の着火装置でカチカチしました。でもなかなか着きません。すると、同宿泊者の外人さん(旭岳の外人さんとは別人です)がライターを貸してくれました。おかげで容易に火を着けられました。ありがとう、やさしい外人さん。なぜライターを忘れたかというと、空港では預け荷物にライターを入れることができないので、手荷物にライターを入れ飛行機に持ち込みましたが、ザックに移し替えるのを忘れてしまったためでした。
飛行機移動で登山をする際はお気を付けください。
そんなこんなで隣の人にまた火を借りて温かい夕食も食べることができました。明日に備えて19時ごろ横になります。外は相変わらずの強風で、ビュービューという音が絶え間なく聞こえていました。
②につづく