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山に登って見たこと聞いたこと感じたことなどを中心に。

【北アルプス】常念岳・蝶ヶ岳 2019年GW

雨は止みつつありますが、ガスガスの中6:30AMに三股駐車場到着。

すでに9割ほどが埋まっていました。

支度を整え食事も済ませ7時に出発します。

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今回は以下のルートを選択しました。常念岳蝶ヶ岳にはいずれも別個に行ったことはありますが、1回の山行で行くのは初めてでした。

 

1日目

三股駐車場 7:00~(270分)~前常念岳 11:30~(100分)~常念小屋 13:10  

計6時間10分

2日目

常念小屋 6:40~(80分)~常念岳 8:00~(180分)~蝶槍 11:00~(30分)~蝶ヶ岳ヒュッテ 11:30  

計4時間50分

3日目

蝶ヶ岳ヒュッテ 6:40~(160分)~三俣駐車場 9:20   

計2時間40分

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引用:ヤマプラ

 

駐車場を出発して20分ほど歩くと三股登山指導所に着き、ここで登山計画書を提出します。

今回は初コースとなる前常念岳に行きます。

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1時間ほど登っていると雪道になります。雪が締まっており、また先人の足跡があるため、アイゼンは装着せずにツボ足で登ることにします。

足跡が明確なのでルートファインディングに苦労はしませんでしたが、踏み抜きが多かったり雪が踏まれルート上に笹が露出している箇所がありアイゼン無しでは滑りますので、別のルートを探して登ったりしました。

登りはじめて2時間余り、結構な急登で疲れます。

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ちなみに現在地は恐らくココです。

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頑張って登り続けてようやく尾根に取り付いたようです。なだらかになりほっと一安心です。日差しも出てきました。

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イマココ

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左に目をやると雪山が現れ、テンションが上がります。

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前方の視界が開けました。樹林帯を抜けここから岩稜帯になります。

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雪道の方がラクなのではしごには行きません。

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 振り返るとすばらしい景色につい足が止まってしまいます。

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ここも急峻な岩場です。

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登りはじめて4時間半、11:30にようやく前常念岳に着きました。写真は10人ほどが入れる石室(いしむろ)です。

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ココ

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登りきります。前常念岳の標識は見当たりませんでしたがもともと無いのでしょうか。

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蝶ヶ岳方面 

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最後のひと踏ん張りです。

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常念岳です。稜線にでると体が持っていかれるほどの強風でした。よろけて落ちないように気を付けます。

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ついに槍ケ岳が見えました。

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右下には常念小屋がみえます。

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分岐に来ました。左を見上げると常念岳へ続く道ですが、疲労困憊でこれ以上登ることができません。

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常念小屋への下りはやや凍結もあり怖かったですが、結局ノーアイゼンで小屋に着きました。13:10

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小屋でテント泊の受付をします。スタッフから一ノ沢から登ってきたのかと聞かれたので、三股からだと答えました。するとスタッフは「前常念ですか。どうでしたか」と聞いてきましたので「めちゃくちゃしんどかったです」と答えました。

スタッフの反応からして、三股からの常念岳は世間一般的にはハードなコースなのだと推察できました。

 

さて、テントサイトに向かいますが、ここでも風が強く、テントを張るのに苦労しました。結局この強風は翌日まで続き、当然ながら寝ることはできませんでした。

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2日目、微妙なご来光です。

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なので槍穂のモルゲンロートは見ることができませんでした。強風の中テントをたたみ、常念岳に向かいます。

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常念岳方面です。あそこから登ってきました。

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とにかく強風で指先がかじかみ顔が冷たくて敵いません。

途中でアイゼンを装着して山頂を目指します。

登り開始から1時間20分で山頂に着きました。

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大天井方面

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乗鞍・御嶽山方面

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これから向かう蝶ヶ岳方面

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360度良い眺めですが、強風のせいで景色を楽しむ余裕がなく、滞在時間はものの5分もありませんでした。

下りは雪がなさそうなので山頂でアイゼンを外します。でもところどころ凍結個所があるので要注意でした。

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ひととおり下りきると樹林帯に入ります。

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木の間を縫うように歩いていきます。

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登り返しで地味に疲れます。

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常念岳を見返します。

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登りきると蝶槍が見えました。最後のひと踏ん張りです。

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うっすら日暈(ひがさ)が見えました。

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最後の上りがきつかったですが、なんとか蝶槍に到着です。振り返って常念岳からの道筋をたどります。

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ここまでくれば蝶ヶ岳まですぐそこです。蝶槍を下りてから振り返って手前の蝶槍と奥の常念岳をパシャリ。

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蝶ヶ岳ヒュッテには11:30に着きました。ヒュッテでテント泊受付(1,000円)&水2リットル(リッター200円×2)&スーパードライロング缶(800円)購入後、テントサイトに向かいます。テントサイトは雪のある場所とない場所がありましたので、雪のない場所にテントを設営しました。そしてこのころ風も収まりつつありました。

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やや霞んでいますが、やはり蝶ヶ岳からの眺めは最高です。ここ1年は仕事仕事の毎日だったので槍穂で心を清めます。

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そして日が暮れていきます。

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日差しがある日中はテントの中にいると暑くてたまりませんでしたが、日が落ちると途端に気温が低くなり寒くなります。あったかい夕食を食べて体を温めたいです。

普段はあまり食レポはしない方ですが、今回は妙にうまい夕食に仕上がりましたので、自身の備忘もかねてここに記しておきます。なお、写真を撮る前に食べてしまった(この時点で食レポする気がないのがばればれ)のでテキスト情報のみとなります。

レシピは手の込んだものではなくいたって簡単です。あんかけガパオ風ライスです。

調理時間15分/用意するもの

まずアルファ米にお湯(上記の分量外)を注ぎ15分待ちます。

その間に150mの水を鍋で沸騰させ野菜を煮込みます。

アルファ米が仕上がる数分前に缶詰を鍋に投入。

再度沸騰したら火を止めてあんかけ粉末を入れて混ぜます。

とろみがついたらアルファ米にかけます。できればアルファ米を別皿に盛り付けられるとベターです。米の上にあんをかけられますし、アルファ米の袋に具材を投入すると食べにくいですし。

以上で出来上がりです。

あんかけ粉末自体に味がついているようなのでやや塩分が濃いかなとも思いましたが、登山で汗をかいた後では許容範囲内でした。

味は中華丼に似ています。中華丼のレトルトを持参するでもよいですが缶詰のほうが軽いと思います。

あんかけなのでなかなか冷めず最後までおいしくいただけました。

 

この日の夜は昨日よりも寒く感じました。Tシャツ+ミドルレイヤー+フリース+レインジャケット+ダウンジャケットを着こんでも寝袋(3シーズン用)の中で若干寒さに震えました。いまさらながらカイロを持ってこなかったことを後悔しました。

 

3日目の4時54分、きれいなご来光です。

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槍穂のモルゲンが美しいです。

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キレットと槍ケ岳

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奥穂・北穂

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御嶽方面

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さて3日目は下山するだけです。昨日の強風がうそのような無風の朝でした。のんびりテントをたたんでパッキングします。下山するのがもったいないぐらいのよい天気です。

7時に蝶ヶ岳を後にします。

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朝は雪が締まっているのでアイゼン無しでも下れるかなと思いましたが、結構な急勾配で一度倒れると100mは転げ落ちそうだったので、アイゼンを付けました。

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アイゼンの効果はテキメンで、締まった雪によく刺さり軽快に下山できました。

三股の駐車場は満車で、路肩駐車もあるくらいでした。GWの上高地も例年すごい人ですが三股も大人気です。

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以上、久々の重登山だったのでブログも長々と綴ってしまいました。

前常念は結構辛いコースでしたがケガもなく手ごたえのある登山になりました。

最後までお読みいただきありがとうございました。